保健所の他、手続きを済ませるために都内を回る。銀行を巡った後、田村書店へ挨拶に。昨今のデフレは古書に止まらず、原稿や尺牘にまで至っていると聞く。明治古典界で二百万円の値がついた某作家の原稿が三十万円とか。奥平さんから割烹料理を誘われるも、今のわたしには食べられない。
腎移植について北里病院へ行くも、ゆっくり話しましょうと云うことで日を改める。それやこれやで月始めまで忙しい。歯医者の予約もキャンセル、三日ぐらいから通常の生活に戻られそう。
薔薇一輪と一緒に雑司ヶ谷紅谷のみみずく干菓子を頂戴した。大泉さんに感謝しているが、それにしても考えたものである。干菓子なら水分はゼロ、甘いが塩気はまったくない。これで甘さが控え目なら云うことなしだが、それでは干菓子になるまい。
日経新聞の泉宣道さんが来店、掲示板をご覧になられたようである。気をつかって十五分ほどで帰られたが、今回執行役員になられたとか、慶賀すべきことである。泉さんは西明石時代からのお客で、明石の割烹「魚作」と共にですぺらを愛してくださった。十五年を越えるお付き合いに感謝したい。