三度連続でドライウェイトを切った。口腔が痛くて食事どころでない、歯茎の内側の歯石を取るに麻酔を用いている。あと右側下部で終了の予定。長く捨て置いたので歯石ががちがちに固く締っている。歯と歯の間に爪楊枝が這入るぐらいの隙が生じ、やっと健康体の歯になってきた。もっとも身体は健康からはほど遠いが。
食事のせいで尿素窒素は下がり続けているが、他の項目に異常は見られない。何時も書いていることだが、尿素窒素と除水率が少ないので看護師は食事を勧める、しかし食事を摂ればリンやカリウムが増える。リン、カリウムは共に最高値に張り付いたまま、迂闊に食べられない。
体重を静止させるのは難儀である。通常の食事一食分あれば十分である。されば一食分を二回か三回に分けて食べることになる。外食が出来なくなった最大の理由はここにある。
牛丼屋は庶民の味方とわたしは思っているが、並盛りの三分の一はさすがに註文できない。牛丼で思い出したが、通常、焼肉屋で用いる肉はA3かA4である。ちなみにA4の卸値が五割から六割引きである。豚肉よりもはるかに安くなった。値がつかなくなった魚について前記したが、牛肉がそれを追っている。
牛丼屋が用いる肉はB級、もっとも高価なY家の肉がB3、適正利潤はともかく、三百円であれば成り立つ。牛肉より飯の方が原価が掛かっているように思われる。もっとも現状は体力勝負、存続を賭けての値引き合戦になっている。庶民に気遣いは無用、他人の戦争を横目に、十円でも安い牛丼を楽しめばよい。わたしのように牛丼すら食べられない身体になるとお仕舞いである。