モルト会の変更、ノース・ポートの解説です。
00 ノース・ポート '79(レア・モルト)
20年もの、61.2度のカスク・ストレングス。
ライトでドライな飲み口、程良くシェリーが効く。香りは鼈甲飴とグレープシード。味はとろっとした甘さとペッパーのスパイシーがバランス良く共存。洋梨のような余韻、グレネスクと似ている。
アンガス地方のもっとも古い町のひとつブレチンの蒸留所。1823年にブリーキン蒸留所となり、1839年にノースポートと改められる。1983年に突然閉鎖され、建物は取り壊された。ディアジオ社の生産調整によるもので、1983年から1985年までの三年間で実に21もの蒸溜所が閉鎖に追い込まれた。現在ブレチンに残る蒸留所はグレンカダムのみ。共にディスティラリー・ボトルのシングル・モルトは一度も頒布されていなかったが、蒸留所閉鎖後、ディアジオ社からブリーキンの名で28年ものカスクストレングスがボトリングされている。ブリーキン(ブレチン)は蒸留所があった町の名前。
ゴ−ドン&マクファイル社とセスタンテ社から加水タイプが、ケイデンヘッド社、ダグラス・レイン社、ダンカン・テイラー社、マキロップ社、シグナトリー社、リンブルグ・ウィスキー・フェスティバルからカスク・ストレングスが頒布されている。