汗をかく季節になった。透析が功を奏し、わたしにも体臭が戻った。腋の下を手の平で拭い、匂いを嗅ぐ。この二年間、遠のいていた匂いである。それにしても、汗と高リン血症が相俟って背中が痒い。主治医に処方箋を書いていただこうかと思う。食べ物同様、薬も自分で管理したいのだが。
震災で委託製造会社が被災、レナジェルの安定供給に支障が生じていたが、米国ジェンザイム社からセベラマー塩酸塩錠800ミリグラム「G」が輸入されることになった。代用品となっているが、米国製が元の薬品である。有効成分は同じだが、添加物はまったく異なる。添加物として二酸化ケイ素、ステアリン酸、ヒプロメロース、ジアセチル化モノグリセリドが這入っているが、わたしにはなんのことやら。
レナジェルは中外製薬とキリンビールの共同開発だが、当分のあいだ米国産セベラマーを処方せよとのこと。クリニックではわたしが最初だそうである。アルミニウムやカルシウムを含まないので、安心できる薬である。