国旗、国歌について囂しいが、どうして向きになるのだろうか。わたしは東山小学校の一期生だが、国旗掲揚係だった。誰よりも早く登校し、日曜、祭日を含めて無遅刻無欠勤を通した。当時は日教組が過半数を占め、苦虫を噛みつぶしている教師も多かったと思うが、直接なにかを云われたことは一度もない。国語の教師からやってくれるかと頼まれ、好きな教師だったので気楽に引き受けた。教師一般に対する反抗心があったのかもしれない。
国旗、国歌に対しては多少の思い入れがあるが、オリンピックや国体で国旗を打ち振る趣味はまったくない。個として国旗、国歌にお付き合いしたまでである。従って、公務員〈教員〉が反対する理由がわたしには分からない。先般の戦争にしたところで、一握りの戦犯が起こしたものと思っていない、国民の支持があればこそであって、どちらかと云えば、わたしは日本の国民をこそ憎んでいる。議会制ないしは政党制を支持しなくなったのは大衆であって、その大衆の支持を得て台頭してきたのが軍部でなかったのか。消息はワイマール体制下のナチスと同じである。
繰り返すが、わたしが信じるのは個のみ。国民とか大衆とか世論などと云うものは眼中にない。