大切なお客の水谷さんが戻られた。胆管結石を患い、胆嚢の摘出手術を受けられたようである。胆石症、総胆管結石症、肝内結石症などがあるが、詳細はお聞きしていない。普通は胆石症は体外衝撃波結石破砕法を、胆嚢摘出は約九十パーセントが腹腔鏡下で行われるようになったが、その低侵襲な治療法でなく、水谷さんは開腹手術を受けられたようである。いずれにせよ、再度モルト・ウィスキーが飲まれるようになったのは慶賀に堪えない。
その水谷さんが合鴨の薫製を食したいと仰言る。ところが、台湾産合鴨肉の極端な品不足のために方々に問い合わせを出したがどことも売り切れである。ハナマサも高騰のため扱っていないと云う。国産は入手可能だが、肉質が薫製には向かない。以前にも台湾産がなくなって、東北ならびに北海道の合鴨を購入したが、薫製には使えなかった。その国産品もとんでもなく値が上がっている。暫く諦めるしかなさそうである。