「東日本大震災や福島原発事故に一定の目途がついた時点で、辞任する」意向だそうである。取りも直さず菅首相の作戦がちである。「原発事故に一定の目途」がつくのが十年後か三十年後か、何時まで菅が首相を務めると云うのだろう。いずれにせよ、以降は小沢と岡田の怨念の闘いに移る。おそらく小沢の全面敗退になるに違いない。
小沢が自民党を割った93年以来、良い夢を見させていただいた。彼のバイタリティーはそれほどに血湧き肉躍るものだった。彼が居なければ具体としての政治に興味をいだくことはなかった。ここから先、政治に興味は持たない。況や、菅政権になってからの旧態以上の秘密・密室政治に関心など持てようはずもない。学生運動や市民運動で活躍した人はどうにもならない選民意識を内に秘めている。わたしがもっとも嫌いな人種である。
芸能人と政治家は自分を買いかぶり世の中を舐めたよこしまな人間だと思っている。もっとも政治家の存在は議会制民主主義のコストであって、芸能人や政治家をそのように育んだのは大衆である。されば自分を買いかぶっているのは大衆そのものなのかもしれない。さようなら、日本の政治。