透析患者緊急カードというものを貰った。封印されていて中身は分からないが、透析時間、透析器種類、薬剤アレルギーの有無などが記載されているようである。事故や災害などの緊急時に他の透析施設のスタッフに透析患者であることを伝達するためのカードである。阪神淡路大震災以降、発行するようになったと聞く。スタッフが神戸へ透析を手伝いに行った折、症状の詳細が分からなくて苦慮したのが理由だとか。
そう云えば、神戸の震災では二十三日(罹災六日目)に透析患者を六甲アイランド病院から津市の三重大付属病院へヘリコプターで搬送。ただし、ヘリコプターによる搬送はこの一例のみで、その後、多くの死者を出した。その反省から新潟県中越地震では被災地の三病院の患者三百四十人がヘリコプター、救急車、バスで受け入れ先へ搬送され、全員が無事だった。今回は初動が遅く、岩手県大槌町吉里吉里地区のように自衛隊のヘリコプターによって多くの患者が助けられたものの、神戸同様、結構な死者を出したようである。たしか菅首相は元厚生大臣だった筈なのだが。