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脱血   一考   

 

 このところ穿刺ミスが多い。内出血にも馴れてきたが、血流の確保に困っている。通常は一分あたり三百ミリだが、わたしの場合はダイアライザーが小さいので百八十ミリである。それゆえ簡単に思われるのだが、血管の太さは均一でなく起伏が激しい。分岐していたり、畝っていたり、突然九十度に曲がっていたりと脱血箇所の確保に手を焼く。浅く刺したり深く刺したりいろいろと試みているのだが、満足な脱血を得られないときがある。そのための刺し直しが増えたのである。
 静脈の方は腕の内側に一直線のところがあるのだが、この内側は神経が集中していて痛いことこのうえない。穿刺のときだけでなく、刺している間ずっと痛いのであまり使う気にならない。いずれ使うしかないのは分かっているのだが。

 除水量によって寿命が決まると書いたが、ここにも個体差があって、クリニックでは良く透析し、良く食べるがモットーだそうである。良く食べると書いたが、透析患者のそれは健常者の半分から三分の二までである。身長体重もしくは新陳代謝によって差違が生じるのでカロリー数は書かれない。
 わたしの除水量は100から500の間を推移しているが、先日はドライウェイトを切ってしまった。尿素窒素が低いので看護師や技師は食事を疑っているが、十分に食している。透析をはじめて八箇月目に入ったが、いまなお飲む量に応じて尿が出ている。腎臓は壊死状態だが、どこかの回路が生きているのだと思う。その尿が理由なのだが、除水量があまりに少ない、況やマイナスになるようでは困るのである。


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2011年03月03日 23:00に投稿された記事のページです。

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