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クォーターカスク   一考   

 

 佐々木幹郎さんの土産話のなかに、ラフロイグのクォーターカスクがあった。サントリーが扱うウィスキーのなかでもっともコストパフォーマンスがよく、かつ旨い。最初出たころのクォーターカスク(エイコーンやスリーリバーズの取扱い)は現行のそれと比してもう少し荒々しさがあった。やがてサントリーが扱うようになって香味はうんと滑らかになる。どちらが好きかは個人の好みである。ただし、初期のそれはずんと値が張る。
 クォーターカスクの中身だが、幹郎さんによれば五年ものと十一年ものだそうである。いくら小さな樽とはいえ、五年であれだけの膨よかさが出れば申し分ない。十一年は香りづけに数パーセントと思われるが、蒸留所にとっては儲けがしらと思われる。
 クォーターカスク(小樽)をフィニッシュに用いるという新規の製法だが、マスターブレンダーのロバート・ヒックスが2004年に完成させた。同じ製法は他の蒸留所も試みている。グレンファークラスにはドイツ向けのボトリングがあるが、高級品扱いである。他にもアベラワー、アードモアがそれに倣い、スプリングバンクはさらに小さなカスクを用いた商品を頒している。
 クォーターカスクを用いる利点はバーボン同様、短期熟成が可能だというところ、さればこそ五年もので十分ということになる。他の蒸留所も良いところはどしどし取り入れるべし。
 なお、クォーターカスクをシェリーでフィニッシュした「ラフロイグ トリプルウッド」が免税店向けにボトリングされている。こちらは高級品である。


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2011年03月02日 22:56に投稿された記事のページです。

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