「カリウムがどうの、リンがどうの、ナトリウムがどうのと云った類いは後のはなしで、まずは摂取量をいかにして抑えるかである」と書いた。血液検査が各週になってからさまざまな実験を試みた。野菜や練り物、ウィンナや魚の子等々、危険なものがどこまで食べられるのかという実験である。結果、血液検査になんらの異常は見られなかった。問われるのは分量であって、一日一キロの食生活を守る限りほとんど問題は生じない。三食で飯が450グラムの場合、副食は550グラムになる。
例外は中華料理とラーメンとキーマカレー等々である、あれはナトリウム過多でどうにもならない。パンと麺類は規定量を食している限り、問題は生じない。外食は基本的に分量が多すぎて困惑させられるばかり。半分残すのであれば、たとえ外食であっても大丈夫。
一日一キロさえ守れば、リンやカリウムが少々増えても、レナジェルやカリメートのような吸着剤で処理できる。カルタンのような「沈降炭酸カルシウム」はビタミンD製剤と併用すると血清カルシウム値が上昇する。わたしはレナジェルのような塩酸セベラマーを薦める。ただし、便秘の問題は残るが。
食べ物単品でどうのこうのと云うまえに、総量規制を重視すべき。あまり五月蠅く制限を設けると食欲をなくする、そちらの方が問題。この半年でわたしが得た結果である。