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除水率   一考   

 

 寿命や余命について何度か書いてきたが、そのようなことで一喜一憂しているわけではない。透析患者のサイトを読み、もっとも気になることだと思ったから書いている。楽観的なひとがあれば悲観的なひともいる。それらは生まれつき持っている稟質であって、悲観的なひとを楽観的に改造するのは不可能である。ひとそれぞれで良いとわたしは思っている。
 もっとも大切な水分管理にしても、現状では少量だが自身で排尿されている。よって除水率は少ないが、尿が出なくなると一挙に除水量は増える。そうなった時にも管理できるかどうかの自信はない。
 意外と見落とされているのが、食べ物が含んでいる水分である。食べ物の七割近くは水分である。二キロの摂取によって一キロ半ほどの水分が蓄積される。二日間水を一滴も飲まなかったにせよ、三キロの除水になる。仮に一日一リットルの水を飲んだとすれば、計五キロの除水になる。これでは心不全を惹き起こす。従って、一日の摂取を一キロ以内に、一日に飲む水を五百ミリリットルまでに制禦しなければならない。それで二、五キロの除水になる。ちなみに、松屋の牛めし並盛りが四百グラムほど、三食喰えばそれだけで一キロをオーバーする。
 このようなことを何故書くかと云えば、「透析時体重減少(除水)率と1年間の生存に関するリスク」によると、ドライウェイトに対する除水率は、
 2.0〜4.0パーセントの場合1(最もリスクが少ない)
 4.0〜6.0パーセントの場合1.02
 6.0〜8.0パーセントの場合1.16
 8.0〜10パーセントの場合1.68
とリスクが増えてゆく。体重六十キロの場合、除水量は一、二キロから二、四キロが理想であって、それを越えるとリスクが増える。リスクが増えるとは寿命を縮めることである。現実的な数値ではないと思うが、余命はそうして決められる。長生きをしたければ、節食、節飲に務めることである。わたしにはそこまで徹底する気は毛頭ないが。


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2011年01月30日 15:34に投稿された記事のページです。

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