血液検査と同時に骨密度の検査結果が出た。骨密度にもいろんな種類の検査があるが、わたしが受けたのは音響的骨評価値である。数値は2.694、同年齢の骨密度と比して101パーセント、若年成人時と比して93パーセント、要するに異常なし。一年半前には川久保病院で靭帯剥離骨折の理由を腎臓由来の骨粗鬆症と診断された。骨粗鬆症が癒ったとは信じられないが、検査を繰り返したので間違いない。木村さんからゾンビのような人間だと云われたが、そうなのかもしれない。
松葉杖が不要になってから久しいが、いまなお歩行の一部に不便がある。歩くもしくは階段を上るのは人並に出来るようになったが、下りるのが未だに不器用である。おそらくハムストリングが恢復していないのだと思う。ハムストリングは膝関節の屈曲・内旋を行う筋肉だが、動きがぎこちない。サイクリングで鍛えたつもりだが、素早く階段を下りられないのである。
川久保病院にはリハビリ科もあったが、腎不全が酷くなり、尿毒症の痛みでリハビリどころでなかった。結果、丸一年にわたって脚を引きずりながら店へ通った。完全に癒るかどうかは自信がない、こちらもやはり長い目で見るしかない。