糖尿病は性欲が減退する、透析に這入る前に大方は性欲を失うと複数の医師から聞いている。この糖尿と性欲の問題、さらには尿毒素と性欲の因果関係はわたしにはよく分からない。医師や看護士に訊いても個体差があるので応えられないと云う。副甲状腺をはじめとして高血圧症、高脂血症、動脈硬化症などが複雑に関係するのだと思う。わたしの場合は尿毒素の除去に伴って性欲が戻ってきたように思う。
思うと書いた理由は確かめようにも、もっか一人暮しだからである。従って、性欲は自慰でもって確認している。ただし、一度勃起不全に陥ったので十全には戻らない、要は勃起しにくいのである。性技に闌けた女性なら大丈夫だろうが、そうでなければ不能なままである。こちらは尿毒素の問題か加齢の問題か定かならず。
いずれにせよ、性の領域は脳に属する。内服薬の副作用などよりも、発症に伴うストレスや不安感が引き金になる場合が多いと思う。わたしも同様でこの一年余は性どころでなかった、生きていればこその性である。だとすれば長い目で見るしかない。