透析を終えてからとにかく寝た。腹が減ってごそごそ起きるだけ、喰えばまた寝つづける。日本酒が飲みたかったが、結局酒は呑まず仕舞い。烏龍茶と紅茶は随分と飲んだが、食事は極力減らした。中二日の休みだと捨て置けば体重が増える。除水はなんとしても1.5キロまでに収めたい。
食事はすべて冷凍品で済ませた。例外は茶碗蒸し、これだけは三つ葉と蒲鉾を年末に購入、他の具は冷凍で間に合わせる。まだ寝るのかしらと訝しく思いながらも眠りつづけたが、身体が欲しているのだから致し方なし。腎不全が進行してからは身体の欲求には極力逆らわないようにしている。
さまざまな疾病や障害を抱えたひとを知った。彼等のためにわたしに何ができるのだろうか。思いを致すには自らの疾病そして障害についてもっと学ばねばならない。透析ひとつ取ってみても、わたしには分からないことが多すぎる。透析について最小限を知るに一年は掛かると云う。世話になっているクリニックにしてからが、全貌を理解しているのはおそらく医師だけだろう。その医師にして泌尿器もしくは腎臓内科のことにしか理解は及んでいない。質問には常に専門医にどうぞと返ってくるだけ、余計なことには一切首を突っ込まない。これでよいのだろうか。