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魚と乳製品   一考   

 

 透析をはじめて三箇月になる。透析の時間を睡眠時間に組み入れたので、一時間ごとの血圧計量を除いてほとんど眠っている。聞くところによると、透析のあいだに句作に耽る奇特の士がいらっしゃるそうな。わたしにはそうした粋な心得がない、ただただ眠り惚けているばかり。
 隔週の血液検査の結果が出た。結果表を持って栄養士が各患者のもとを訪れる。透析直前のクレアチニンが9.19、尿素窒素が55。食欲がないのではと云われる。ドライウェイトが63キロから64.5キロに増えたが、体重が65キロぐらいにしか増えない。除水分が捻出されないのである。食欲はあるので、その内増えるだろうが、急速には無理である。心胸比が39.9と低く、あちらとしては体重をさらに増やしたいようである。身長が減っているのに、体重を上げろと云われても納得がいかない。大体が成り行きでよいではないかと思う。透析患者が通常陥る飲み過ぎ食べ過ぎにはもっかのところ縁がないようである。
 ナトリウム、カリウム、尿酸、マグネシウムは標準値。ヘマトクリット、ヘモグロビン、血清鉄も標準値、フェリチンも減りつつある。感腺炎症も良好。蛋白、コレステロール、糖も大旨良好。HDLコレステロールが徐々に増えてきたので、LDLコレステロールが相対的に落ち着いてきたようである。問題はリンが6.6と上昇中であること。高リン血症は掻痒感、二次性副甲状腺機能亢進症の進展、異所性石灰化、心血管病変の引き金などをもたらす。簡単に云えば透析による骨や関節の痛み、石灰化沈着による痒みなどを防止するポイントである。それにしても、カルシウムとリンのコントロールは難儀である。魚と乳製品をさらに控えなければならない。


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2010年12月13日 05:09に投稿された記事のページです。

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