カレーには香辛料で喰わせるカレーとブイヨンで喰わせるカレーとがある。同様にビーフジャーキーには醤油で喰わせるものと肉で喰わせるものがある。前記で喰わせる天狗印のジャーキーを好ましく思ってきた。他にもカナダ、オーストラリア、ニュージーランドはじめ、国産のいろんなジャーキーを食してきたが、天狗印の右に出る商品はなかった。ところが、土曜日のパーティーで秋川牛ジャーキーなるものに出遇った。あきる野市松村商店の製品である。「秋川の地酒に漬け込んだふくよかで味わい深い逸品」とあるが、字義通りの逸品だと思った。
間違っていたら申し訳ないが、多摩の秋元さんがお持ちになったものではないかと思う。黒毛和牛を用いたとあるが、確かに肉が旨い。肉で喰わせる種類のジャーキーである。この種のジャーキーは味付けによってはさしが五月蠅い、執拗くなってしまうのである。要するに量は食べられない、もっとも、かなり高級品と推察される、従って量を食べるものではないが。味醂の代わりに清酒を用いたのだが、その清酒と醤油のバランスが巧く計られている。味見の価値ありと判断した。
同日モッツアレラの味噌漬けも入手、こちらは足が速いので試食される方はお早くどうぞ。