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血圧2   一考   

 

 医師に内緒で血圧を上げる薬を飲んだ。腎不全の患者は高血圧になる。わたしも降圧剤をずっと飲んできた。ところがこのところ、血圧が低すぎて困っている。十一日の昏倒のさい、血圧は65にまで下がっていたらしい。なんとか処置しようと思っての服用だった。
 血圧の高低とは心臓の伸縮である。ポンプが血液を吐き出すときの大きさと吸い込むときの大きさ、その伸縮の差が血圧となって表される。血圧を下げるのは簡単だが、上げるのは難儀である。腎不全の患者は水分を尿として排出できないので、体内に余剰の水分が溜る。水分の一部が血中に滞り、血液の総量が増える。総量が増えればポンプの活動量が増え、心臓の容量そのものが大きくなる。血圧が異常に高くなる理由である。
 心臓の容量を計るのが心胸比もしくは心胸率である。詳細は記述したので繰り返さない。先週の土曜日に最新のレントゲンによる心胸比が分かったが、3.99だった。透析前のレントゲンなので、やはり低すぎる。透析すなわち除水によって4.0にまで心臓を小さくするのが治療である。そこで医師はさらなる体重の増加を命じる。
 わたしが血圧を上げる薬を服用したのは医師に対する反乱である。体重を上げないで心臓を大きくする、要するに血圧を上げるには薬の力を借りるしかない。思い通りに行けばよいのだが。

追記
 戦後長く血圧は130-70が理想とされてきたが、最近は120-70とされる。食生活の変化が理由だと思われる。


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2010年12月20日 15:58に投稿された記事のページです。

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