レイアウトが崩れる方・右メニューが表示されない方: >>シンプル・レイアウトへ

« 雑居ビル | メイン | 歪 »

自由   一考   

 

 このところ公務員の内部告発で囂しい、例の尖閣諸島の映像流出問題である。しかしながら内部告発がなされなかった時代、すなわち戦時中はどうだったのか。大本営の発表に異を唱えれば、まちがいなく国賊として処刑された時代である。仮に往時、今回のごとく心意気のある公務員が居れば戦争はより早く終わっていたに違いない。そのようなファッショな状況がよろしくないとするのが戦後教育の要でなかったのか、発言の自由を求めての紆余曲折が戦後の歴史そのものだった。私人であろうが、公務員であろうが、一切の発言は自由であるべきである。この場合、罪に問われるかどうかは問題にならない。法律などと云うものは時代によっていかようにも姿を変える。われわれが守らなければならないのは理念としての憲法のみであろう。
 核に関する日米の密約の存在を明らかにしたのは民主党でなかったか、国家に秘密があってはならないとするのが市民運動の原点でなければ何処に立ち帰ろうと云うのか。その民主党がこのところ国家機密の粗製濫造に励んでいるように見える。市民運動でのし上がってきた筈の菅、仙谷はなにを思い違いしているのか。剰え三権分立という民主主義の基本理念を民主党は踏み躙った、実態としての指揮権発動はその辺りの消息を物語っている。政治の素人が権力を手にすると、まるで権力の亡者と化すようである。権力そのもので叩かれながら育つ党人派との差違が如実に顕れたように思う。


←次の記事
「歪」 
前の記事→
 「雑居ビル」

ですぺら掲示板2.0トップページへ戻る

このページについて...

2010年11月13日 21:28に投稿された記事のページです。

次の記事←

前の記事→
雑居ビル

他にも
  • メインページ
  • アーカイブページ

  • も見てください。

    アーカイブ

    ケータイで見るなら...


    Google
    別ウィンドウ(orタブ)開きます。

    牛込櫻会館(掲示板1.0他)内
    ですぺらHP(掲示板2.0他)内
    Powered by
    Movable Type 3.34