透析の度に2キロの水を除去している。ただし、除去できるのは血中水分であって、体内の水分は除去されない。まず、血中水分の除去はそのまま、血圧の低下を招く。わたしの場合、透析終了後の血圧は高い方で110から100、低い方は60から70の間である。体内の方は肺水腫のような浮腫が問題になる。従って、毎月定期的に心臓のレントゲンを撮っている。水分による心臓の肥大が透析患者の一番の死因である。慢性腎不全の不全は腎臓だけに止まらない。心臓、肺、前立腺の不全ならびに全身からの出血が止まりにくくなる。よって、合併症を患えば間違いなく命取りになる。医師によると感染症、特に風邪は危険で、一直線で心臓や肺をやられるようである。もっとも、客商売をしていると必ず風邪は移される。そのときの諦めは既についている。一考殺すに刃物はいらぬ、咳のひとつでご臨終。さて、わたしの鼻炎だが、こちらは一向に癒らない。