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眼科   一考   

 

 今日は目の検診をする。左右は裸眼で0.8と1.2、四十五歳の時に検診しているが、その時と同じ数値である。大型二種免許であっても、眼鏡は必要ないと云われた。免許の更新時に、常に注意を喚起されているが、警察で目の検診を執りおこなう人に問題がありそうである。心配していた腎不全の眼底への影響もなく、わたしの思い過ごしだった。
 序でに、目玉のなかに不純物が多いと指摘された。目を瞑ると瞼の内側を泳ぐ、さまざまな幾何学模様の元である。心の万華鏡と名付け、わたしは面白がっているのだが、医学的には不純物にしかならないようである。あまり酷いようだと除去も考えられると云われて、周章てて診察を終えた。わたしにとって、不純物は宝の山そのものである。子供の頃、枕元に陽が差している、瞼を光に向けるといろんな模様が走馬燈のように瞼の内側を巡ってゆく。夢は続きを見ることができるが、こちらはあまりに抽象的でどこがはじまりで、どこが続きだか定かでない。おっとこれは、という絶妙のシチュエーションもあるが、繰り返しは不可能である。夢の持つ生臭さがこちらにはなにもない。この抽象的な万華が不純だなんて冗談ではない。こちらと比べれば夢の方がよほど不純ではないか。どうやら眼科医とは趣味を異にするようである。

 厳密な体重と血液検査の結果、紅茶やコーラを飲んだことまで発覚する。食パン半枚でも食べようものなら、たちまちリンが跳ねあがる。与えられる食事以外はなにひとつ食べていないが、これほどの管理が必要だという勉強になる。人は日々、およそ衝動的にものを食べている。余分に摂ったカルシウム、カリウム、ナトリウム、リン、水分は腎臓が自動的に排泄してくれる、健康であれば。その安全弁が機能しなくなったのだから問題である。それらすべては脳溢血、脳梗塞と密接に結びついている。透析をはじめて蛋白制限からは解放されるが、カルシウム、カリウム、ナトリウム、リン、水分の制限はさらに厳しくなる。リンの摂取制限が厳しくなれば蛋白制限の解除がなんの意味も持たなくなる。リンと蛋白は常に手を取り合ってやってくる。せいぜいが、低蛋白米が不要になることぐらいかしら。


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2010年08月27日 20:32に投稿された記事のページです。

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