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玲はる名さんへ   一考   

 

 食べ物が不自由になったひとを見舞うに食べ物はないでしょう。
 昨今、ネットの影響によって書くという行為に理由が必要でなくなりました。それがよいことがどうか疑問があるのですが、間違いなく新たな方式と視点が生れつつあるのは事実です。かなり前のことですが、黒瀬さんと話していて、方法論といえば、携帯小説ほど方法論に彩られたものはありますまい、この辺りで恋愛を持ち出して、この辺りで失恋を持ち出して・・・これにはわたしは絶句致しました。しかし、考えてみれば方法論それ自体が新たな方式、新たな視点を内包し、わたしが思う方法論は既に過去の遺物で、冗談にすらならないのではないかと。
 さて、玲さんの作品、といってもわたしが評する作品数はあまりにも寡ないのですが、その作品には間違いなく情念が濫れています。だからこそエッセイを認めたのですが、あのような魂がけぶれるような作品がその後現れませんね。念の為に云っておきますが、傑作というのは計算尽くで生まれるものではありません。多分に偶然性のお世話になるものです。それ故、偶然の機会を生かす心構えが常に必要になります。自分の意識は決して世界の中心にはなりませんが、意識することによって、偶然を利用するのは可能です。偶然を丸め込む、自家薬篭中の物とする。それも立派な方法論なのですが。


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2010年07月06日 06:14に投稿された記事のページです。

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