梅雨入り直前にベランダに積み上げた荷物の整理が済んだ。取りも直さず、荷物の山と格闘なさった方に心底から感謝申し上げる。引越の前に周さんが荷造りより荷ほどきが大変と云っていた意味がよく分かる。あとは室内の整理だが、こちらは気長に当たるしかない。
騒動の渦中、業務用の珈琲メーカーやビールサーバーが出てきた。生ビールのサーバーは捨て、ギネスのそれは嬬恋村へ嫁いでいった。それにしても、どうして拙宅に珈琲メーカーがあるのかが分からない。
夥しい量の食器が嬬恋村の山小屋へいった。搬送に関さんは難儀なさったに違いない。インプレッサの後部席を倒して、屋根までびっしり積み込んで四回分はあった。そのはなしを幹郎さんがみすずで書かれている、ぜひ読み頂きたい。
土曜日は足のむくみが酷く、店へ出たものの結局休んでしまった。歩かれずに、と云うことは車の運転すら出来ず、駐車場で三時間ほど足を叩いたり、揉んだり、摩ったり、最後は右足で左足を、左足で右足を蹴りつづけ、なんとか自宅へ辿り着いた。扇風機の前で濡れタオルを足に巻き付けるなど、兵役逃れの肺炎の図を思い起こす光景だった。車椅子は冗談のつもりだったが、まんざらでもないなと一人苦笑いである。