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私小説   一考   

 

 月曜にしては珍しくお客があった。ブラックアウトについて書いたので、おっきーさんと増田さんそれと素天堂さんが心配していらした。はなしが弾んで閉店は二時頃。最近は十一時半には店を閉めているので、久しぶりのロングランである。はなしが弾んでと書いたが、わたしの頭は終日ふらふらしていた。
 増田さんから「最近の書き込みは随分と変化したね、まるで私小説を読んでいるような」との指摘を受ける。それが分かっていただけたのは嬉しい。変えようと強く意識している。
 流石に減ってきたが、未だに本が贈られてくる。むかし編輯を生業にしていた時期があったからであろう。とりわけ詩、俳句、短歌が多い。しかし、著者の顔が伺える書物は寡ない。年に一、二冊あれば重畳。その理由は執筆に当たる気構えが著しく散文的になったことでないだろうか。顔が伺えないとは肉声がないということ、私としての情念が皆目見受けられないということにもなる。今こそ立ち帰らなければならないのは私小説ではないかと思っている。詩的な煌めきが私小説のなかにしかないとすれば、あまりに逆説に過ぎようか。この件に関してはいずれ詳しく。


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2010年06月08日 10:05に投稿された記事のページです。

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