先のことは分からないが、年貢の納め時がちかづいてきたようである。年内一杯は店の営業をつづけたかったが、どうやら不可能になってきた。幹郎さんと話し合ったが、精一杯頑張っても七月か八月までだろうとの意見だった。主治医はとっくに無理と断言している。今回の引越は無駄だったようだが、蔵書を処分するには段階を踏む必要があった。一挙に処分する気になられなかったというだけのこと。
店を閉じれば神戸へ帰るしかない。神戸でなにをするかは決めていない。いずれにせよ、本も車も手放すしかない。余生はいくらか残されているので、できることを考えなければならない。閉店パーティーはしない、というか告知せずに黙って去るつもり。第一に多くの人に来られても疲れが酷くて対応できない。あと二箇月余、最后の頑張りをお見せしたいと思っている。