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透析と痒み   一考   

 

 新居の近くの病院へ行ったが診察を拒否された。満床というのが理由である。わざわざ女医が出てこられ、申し訳なさそうにしかしきっぱりと断わられた。256床の大型病院なので、断わられるとは思っていなかった。当てが外れ、血液検査も処方箋も頂戴できないので、浦和の主治医のところへ行き、善後策を相談する。三田の主治医の後輩を紹介していただくことになった。ただし、都府県が跨がるため、二箇月分の治療費110万円ほどを立て替えなければならない。痛い出費になりそうである。糖尿から透析に入るひとが激増中だそうで、そのあおりを食ったわけである。
 関さんからサリラベートが送られてきた。引越のどさくさで薬がどこかへ紛れ込んでしまった。一番大事なものがなくて困惑していたが、今日無事にすべての薬が揃った、一安心である。プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルがステロイドで、クロタミトンがかゆみ止めである。似た薬にオイラックスH(市販品とは異なる)があって、主治医から薦められた。
 人工透析後の吐き気や倦怠感ならびに透析掻痒症は透析をはじめてからの方がはるかに重度で、糖尿患者の場合の食生活の緩和のようなメリットがなにもないようである。透析によって身体の症状はずんと悪化する。多くの患者が透析を引き延ばす理由がよく分かる。透析ははじめてしまえば止められなくなり、生命を長らえる以外採るべきものはなにひとつなく、悩ましいところだと主治医から聞かされた。かかる見解をあるがまま教えていただけるのは有り難い、幻想を抱かなくて済むからである。
 日中の車のなかは灼熱地獄だった。熱くてハンドルが握られない、さりとて汗ひとつかかない。これは痒みとも関係があるのだが、肌が乾くのでなく、新陳代謝が著しく鈍ってきたのが理由である。汗をかかないので体温調整ができない。体温調整ができないので失神する。これから夏に向かって意識喪失は頻繁に起こりそうである。困ったものである。


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2010年05月22日 14:48に投稿された記事のページです。

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