一昨夜、雪に気付いたのは八時。マスタングはFRで、しかもタイヤはミシュラン、雪道は走られない。川越街道から17号バイパスへの道は毎年何度かアイスバーンになる。降雪の具合から十時までが限界と判断する。駐車場へ走るも、車はすでに雪の中、十分な暖機を取らないと窓の曇りが取られない。走り出したが、みなさんのろのろ運転で一向に捗らない。池袋までは極力飛ばしたが川越街道はひどく吹雪いている。大山市場の交差点も毎年凍り付く場所だが、道はシャーベット状態、タイヤにごつごつした感触が伝わってくる。
山形での氷上運転の訓練を想い起こす。氷上では四駆もチェーンもなんの役にも立たない。車の立て直しはアクセル操作だけである。なにかしら嫌な予感に襲われる。ぐんと速度が落ち、車間距離が開いてゆく。17号バイパスの入り口は大丈夫だろうかと気が気でない。
17号バイパスの入り口は前後が遮音壁と高速道路で囲まれているが、中央部だけが吹き曝しになっている。そこに路面凍結注意の看板、分かっているのだからなんとかしろと云いたくなる。17号バイパスの入り口部分を抜けると笹目橋だが、ここから先は高島平から回り込む大型トラックが走っているので余程の降雪でないかぎり大丈夫である。
帰宅は恰度十時、今回は無事だったが、いよいよインプレッサの車検が近づいてきた。しかし、タイミングベルト、ウォーターポンプ、ドライブブーツ、ブレーキディスクの研摩、ガソリンタンクの洗浄、右後部窓ガラスのモーター、左サイドミラーのモーター交換など、車検と併せて最低でも二十五万円ほど必要である。車は四、五万円で買えるが、走れば走った分、維持費がとんでもなく掛かる。さて、どうしようか。