今日は饂飩の鴨南蛮を作ります。鴨南蛮といってもさまざまな食し方があり、冷たい蕎麦を暖かい汁で頂戴するのが一般的だと思うのですが、こんかいは通常の温饂飩にしました。饂飩は吉野葛が這入ったもので、特に旨くはないのですが、少々雅な喉ごしかと思われます。
最初は治部煮にして饂飩の上に添えようかと思いましたが、残りの使い回しがよろしくないので、軽く炙って後は焚くことにしました。東京の鴨南蛮は濃厚な味付けで、南蛮が意味する「なんば」すなわち葱は直角にぶつ切りにするのが決まりごとのようですが、わたしは白髪葱にしました。理由は食べていただければ分かります。