掲示板がどういうものなのか、なにを書けばよろしいのか、2001年10月03日にはじめて以来、迷い続けている。「中庸」で「料理人は客を啓発させるのが仕事であって、決して迎合したり同意を求めてはならない。常にひとりそっぽを向いていなければならないのである」と書いた。この啓発すなわち異義申し立てがわたしの為し得た唯一のことでなかったかと思う。ただ、啓発のために、知人も他人も自分も引っくるめて利用してきた。それ故、誤解が生じる。その誤解は「常にひとりそっぽを向」いておれば済むものと心得てきたのである。
誤解の構造については当掲示板で執拗に書いてきたつもりだったが、そうもいかない種類の誤解が生じてきた。類推でなく言葉尻を捉えられては何を書いても誤解される。そしてそれら誤解を解くつもりはわたしにはまったくない。どうやらわたしは今一度繭ごもらなければならないようである。これだけでは閉じ籠もりの理由にもなんにもなりはしない。それは分かっているのだが、これ以上の詳細は蒙御免。病気の進行に関する事務的なことがら及びモルト・ウィスキーについては書きつづけるつもりだが、内的なことに関しては口を鉗みたく思う。
管理乃至は技術指導をお願いした櫻井、ヒロ、おっきーさんに深謝すると共に、いままでお読みいただいた方々に満腔の謝意を表する。
最後に相澤啓三さんから頂戴した一首、
「ですぺら」は凄絶の粋 笑ひつつ
臓器のテープ靡かせ奔る