無性にうどんが喰いたくて、赤坂のはなまるへゆく。(一言云って置くが「かさね」で教わった旨いうどん屋も知っている)。白醤油を使っているので、色は薄いが、薄いのは出汁の色だけ。あまりのしょっぱさと化学調味料による味付けにお手上げ、こくと云うものがまったくない。以前からこのような味だったのかしらと思う。香川ならともかく、東京ならこれぐらい濃くしなければ客は納得しないのかもしれない。
話序でに、松屋の牛丼の出汁が吉野家のそれに似てきた。要するに、濃くなったのである。もっとも105円のうどんや290円の牛丼にケチを付けてもはじまらない。はなまるで「かけ」と注文するところを何時もの癖で「すうどん」と云ったところ、「ハイ、すうどんです」と応じてくださった。これだけでも105円の価値はある。