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味見   一考   

 

 合鴨の白髪葱和えは好評だった。モルト会へわざわざ来てくださる方のために、サービス品として拵えた。ヒデキさんからリクエストがあったが、小人数でよほどの宴会でもないかぎり、料理は作らない。割烹では平目であろうが秋刀魚であろうが、値は変わらない。要はものの原価ではなく手間暇の問題である。ちはらさんが今年は大変な年だった、料理ができるまでに戻ったと喜んでくださった。しかし、帰りはくたびれ果てていた。
 加水タイプだが、あらたに開栓したクライヌリッシュは旨かった。加水もカスクの選択も申し分ない。ラム・カスクで美味と思ったのは、マクロードのカリラ以来のこと。マルサラやマディラの場合は酸味が加味されて結構なウィスキーが多いが、ポートとラムは品のない甘味が強調されることが多い。ダグラス・レインのクライヌリッシュは滅多に当たらぬ逸品であった。
 解説でも触れたように、ベニーヴァのクライヌリッシュとリンクウッドは共にバーボン・カスク、マキロップ同様ずんと辛口に振られているが、オロロソ・シェリー樽熟成が多数を占めるなかにあって傑出している。
 解説では触れなかったが、ダン・ベーガンのブローラは2005年に24年ものカスク・ストレングスが頒されている。23年ものの倍の値段に跳ね上がったが、23年24年共に絶品、ぜひ飲み比べていただきたいと思う。23年はバーボンホグス、24年はフィノ・シェリーである。マクロードのチーフテンズにもフィノ・シェリー熟成品があるが、香味はダン・ベーガンに軍配があがる。フィノ・シェリーで他に記憶にあるのはスコッチ・モルト・セールスのタリスカー、実は拙宅にあと一本あるのだが。
 幹郎さんからご指摘を受けたが、味見にいと少しのウィスキーを飲んでいる。飲んでみなければ解説は書くのは不可能。ちなみに、合鴨も三種の焼き方を試みて、網焼きに決定した。三種ということは三切れだが、こちらには塩も使っている。


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2009年12月24日 21:42に投稿された記事のページです。

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