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インフォームド・コンセント   一考   

 

 今回はパソコンを持ち込んだので日記をつけていたが、「輸血」は思うところがあって書き直した。書き直したといっても一種のコラージュだが。
 世の中の医師は全員が山崎医師ではない。山崎さんのインフォームド・コンセントの執拗さには頭が下がる、基礎疾患がある場合、予期される合併症や、代替方法が常に問題になる。例えばわたしが抱え込んだアルツハイマーなどがそれに当たるだろう。そしてそれ以上に問題になるのが、患者個人の心情や価値観、理解力に配慮がなされているかどうかである。患者は個々のひとであって、一般概念としての患者なるものは存在しない。医師は毎回、その事実と対面する。にもかかわらず、個の主体性は往々にして無視される。インフォームド・コンセントとは名ばかりで形骸化している。主体性の尊重とパターナリズムとの衝突は、結果として病院による診療拒否にすら繋がるが、それを懼れて患者は泣き寝入りし、医師はますます増長する。それでなくとも、忙しいときに面倒な客は来てくれるなというような姿勢が垣間見えたとき、その医師は医師として失格である。その点、山崎医師の「アプローチの多様さ」にはいつもながら愕かされる。今回もまた多大なご迷惑をおかけした。きっとちはらさんも日参したに違いない。山崎利彦という名医と知り合えたことにわたしは感謝しなければならない。


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2009年11月03日 16:51に投稿された記事のページです。

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