マスタングのオドメーターが壊れた。スピードメーターとタコメーターは正常に機能しているので、センサーに問題はなし。機械式のオドメーターだが、その機械が壊れたのである。パーツだけで四、五万円するらしい。アメリカの車なので工具はインチサイズ、ハンドルとダッシュボードを外すだけなのでわたしでも修理はできる。ただ、マスタングは年内一杯で廃車の予定、以前乗っていたインプレッサのタイミングベルトとウォーターポンプを取換えて車検を取るつもりにしている。理由は積雪でも走られるからである。
去年は大丈夫だったが、毎年二、三回は雪が積もる。FRは一センチの積雪でもフロントはどちらを向くか分からない。札幌の友人がBMWに乗っているが、毎年幾度となくスピンを繰り返している。今のわたしにはそれを乗りこなす運転技術は既にない。運転技術だけにとどまらない、生きる技術全般が未熟かつ未分化な状態へもどってゆく。オドメーターを喪ったのは車だけではないようである。