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塩、塩、塩   一考   

 

 干し肉から干物、乾酪から漬物、揚句は米、麺麭、麺類までが食べられなくなった。昨日までは普通の食生活を送っていた、それがある日突然、療養食への切替を強いられたのである。医師や栄養士が責付くのは当然かもしれないが、同居人までがやいのやいのと急き立てる。
 わたしは料理人ではあっても栄養士ではない。蛋白質45グラム、塩分5グラムと書けばそれまでだが、なにを食べればその数値に収まるのか、想像すらつかない。塩分5グラムを三食で割れば1.6グラムほどになる。しかし、食品そのものに這入っているナトリウムを除くと使える塩は最大でも7、800ミリグラムになる。これでは味付けはできない。
 われわれが蕎麦を打つ場合、蕎麦粉と水以外は用いない。しかし、生であれ乾麺であれ、売られている蕎麦にはナトリウムが這入っている。それどころか、夥しい種類の「副剤」が紛れ込んでいる。蕎麦でありながら、小麦粉の含有量の方が多い商品が大半である。
 一輪の素麺には400ミリグラム、150グラムの饂飩玉には700ミリグラムのナトリウムが這入っている。この饂飩が曲者で、コシや食感を良くするために添付される「副剤」は蕎麦の比ではない。メーカー名は書かないが、企業秘密とやらで実にちゃらんぽらんな成分表示になっている。なかには小麦粉の成分表示をそのまま写したものさえあった。
 麺類でナトリウムが這入っていないのはビーフンとデュラム粉を用いた一部の乾燥パスタのみ。ケチャップは論外として生クリームやパルミジャーノやゴルゴンゾーラすら使わないパスタなど考えられるだろうか。この辺りでわたしは頭を抱え込む。
 先日、道端でしゃがみ込んだと書いたが、あの激痛は空腹のなせる業でなかったかと思う。今は朝夕の二食だが、蛋白質は18グラム、飯を含めて28グラム、塩分は2グラムしか摂っていない。常食になるものをもっか探し回っている。当分は試行錯誤がつづく。


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2009年08月23日 17:20に投稿された記事のページです。

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