サバト館の広政かをるの通夜が17日にあったとあまねさんから連絡が這入った。詳細を確認する気もないのでそれきりになっている。彼女とは十代からの付き合いだが、二十六歳の折りに一度呼び出されたのを最後に会っていない。わたしにとっては天敵のような存在で、不快感以外なにもない。
南輝子さんの文章(当掲示板の「読書」で紹介)にロクサンの同居人として彼女が出てくるが、同居人ではなく女房だった。その後離婚、京都在の生田耕作と彼女を引き合わせたのはわたしだった。それを契機に彼女とわたしの仲は急速におかしくなっていくが、この件にかんしてはそのうち詳しく書こうとおもっている。
天敵はともかく、これで十代からの知己は居なくなってしまった。個であり孤であることを確認すべく、昨夜はラ・ボエームを聴き涙した。