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新入荷のボトル   一考   

 

 アイル・オブ・ジュラ'99(マシュー・フォレスト)※
 ヘヴィリー・ピーテッド3年とピーテッドでない13年と21年もののヴァテッド・モルト。58.8度のカスクストレングス、705本のリミテッド・エディション。
 パシフィック・カレドニアンが頒した一本にして、ディスティラリー・エディション。マシュー・フォレスト氏死去のあとパシフィック・カレドニアンは解散、在庫はウィスク・イーの取扱いとなった。

 ポート・シャーロット'03(スコッチ・モルト・セールス)
 08年のボトリング。4年もの、46度、373本のリミテッド・エディション。ディスティラリー・コンディション。
 日本のある企業が創立50周年を記念してつくったプライベートラベル、扱いはスコッチ・モルト・セールス。

 ポート・シャーロット'01(DB)※
 07年のボトリング。オーク・カスクの6年もの、61.6度のカスクストレングス、18000本のリミテッド・エディション。
 ブルイックラディ蒸留所ではポート・シャーロット、ロッホ・インダール、オクトモア(未頒布、80ppm)と呼ばれる三種のヘヴィリー・ピーテッドを造っている。現在、かつてのロッホ・インダール蒸留所の建物にインヴァーレーヴン蒸留所の設備を移設してポート・シャーロット蒸留所の名前で蒸留所を開くプランが進行中。アイラ島の蒸留所がまたひとつ増える。5年もの(PC5)に次ぐ6年もの(PC6)。

 カリラ(UDV)※
 フレンド・オブ・クラシック・モルトの一本。07年のボトリング、43度のリミテッド・エディション。
 ノンヴィンテージ、ノンエイジングで樽はフィールシェリーとリフィールバーボンのヴァテッド。裏ラベルにはディアジオ・スイスと記され、ヨーロッパの「クラシックモルト」の会員向け。発売は08年末。

 ラガヴーリン'95(UDV)※
 フレンド・オブ・クラシック・モルトの一本。08年のボトリング、ファースト・フィル・シェリーバットの12年もの、48度のリミテッド・エディション。
 ドイツとスウェーデンの「クラシックモルト」の会員向け。過去「タリスカー10年('89、59.3度)」「クラガンモア14年(47.5度、4987本)」「グレンキンチー12年(58.7度、5010本)」等が頒されている。

 ラフロイグ'96(ウィスキー・エクスチェンジ)
 エクスクルーシヴ・モルトの一本。06年のボトリング、オーク・カスクの9年もの、52.3度のカスク・ストレングス、311本のシングル・カスク。
 ウィスキー・エクスチェンジ社はスピリッツへの情熱と40年間の豊富な経験を持つシャキンダー・シンとラジャバー・シンの2人の兄弟によって創設された酒類専門会社。取り扱う商品は1500以上のウイスキー、100以上のコニャック、ラム、その他のスピリッツなど、豊富な品揃えを持つ。また、最近ではボトラーズとしても活躍、数々のシングルモルト・ウイスキーを発売している。

 グレンスコシア'99(リンブルグ)
 リンブルグ・ウィスキーフェアのボトル。06年のボトリング、バーボン・バレルの6年もの、52.7度のカスクストレングス。ディスティラリー・コンディション。
 99年から蒸留がはじめられたヘヴィリー・ピーテッドモルトの第一弾。この後、「グレン・スコシア・ピーテッド」との加水タイプがボトリングされた。

 マッカラン・グレンリヴェット・レジェンド'89(ドラミン)
 03年のボトリング。ペドロヒメネスの13年もの、55.9度のカスクストレングス。
 89年蒸留の同じラベルのボトルが3度頒されている。91年蒸留のの14年ものからはラベルを一新、ボトルもクリアーになった。ボトラーのドラミンはアバディーンの新規ボトラー。量産されはじめる(74、75年)以前の「昔のマッカラン」を復活させようとの試み。敢えて「Macallan-Glenlivet」と銘打つ。伝統的なノンチルフィルター・ノンカラーリングで、時間が経つにつれほのかに主張をはじめるシェリーの奥ゆかしさを秘める。

 マッカラン'88(スコッチ・モルト・セールス)
 ディスティラリー・コレクションの一本。03年のボトリング。オロロソ・シェリーの15年もの、55.9度のカスクストレングス。
 マルコム・プライドの樽をスコッチ・モルト・セールスがボトリング。

 ロングモーン16年(DB)※
 アメリカン・オークの48度。新しいディスティラリー・ボトル。
 蒸留所のオーナーはシーバス・ブラザーズ社からペルノ・リカール社へ変わった。今後の動向が気になる蒸留所である。本品の発売は07年から。ゴードン&マクファイル社のカスク・ストレングスやスピリッツ ・オブ・ スコットランドのボトル、またはダンカン・テイラー社のピアレス・コレクション等、ロングモーンはボトラーズ・ボトルが旨い。トップから南国フルーツの香りが顕著、オレンジマーマレード、マンゴー、グレープフルーツの皮のフィニッシュがディスティラリー・ボトルと比してより強い。値が高いばかりで、ディスティラリー・ボトルはいまいち。

 ロングモーン'76(モンゴメリー)
 シングル・カスク・コレクションの一本。02年のボトリング。オーク・カスクの26年もの、43度。
 モンゴメリーズ社はアンガス・ダンディ社の傘下、従ってマキロップ社とは兄弟会社になる。モンゴメリーズ社、マキロップ社、ウィスキー・エクスチェンジ社は中身と比して安価なボトルが多い。

 ロングモーン'91(ジャック・ウィバース)
 スコティッシュ・キャッスルの一本。06年のボトリング。オーク・カスクの15年もの、56.0度のカスクストレングス、260本のシングル・カスク。
 ジャック・ウィバース・ウィスキーワールド社は、その名の通りジャック・ウィバースが主宰するドイツのボトラー。「ウィスキー・ワールド」「オールド・トレイン」「ザ・クロスヒル」ドイツ限定ボトリングの「プレミアモルト」「スコティッシュ・キャッスル・コレクション」等がある。

 ロングモーン'86(ウィスキー・エクスチェンジ)
 リージョンズ・ウイスキーの一本。07年のボトリング。バーボン・カスクの20年もの、54.3度のカスクストレングス、260本のシングル・カスク。
 バタースコッチ、キャラメルの香り。蜂蜜やスパイシーさが長く続き、心地よく甘い味わい。シンプルなラベルデザインながらも、スペイサイドは青、アイランドは茶色といったように各地域で色合いが異なる。他にリンリスゴー、マッカラン、オルトモーア、ハイランドパーク、ローズバンク等が頒されている。ロングモーンの長期熟成にはシェリー樽が多く用いられる。本品はバーボン樽だが、味わいは実に美味。

 ブローラ'75(ダグラス・マクギボン)
 01年のボトリング。25年もの、43度。
 1967〜8年に新築された蒸留所がクライヌリッシュと名付けられるまでは、旧蒸留所がクライヌリッシュと呼ばれていた。そして、その旧蒸留所がブローラと改名された。従って、ブローラ蒸留所名義で造られたモルト・ウィスキーは69年から83年までの14年間のみ。69年以前に蒸留されたクライヌリッシュはブローラと同じものである。現在、跡地はクライヌリッシュの熟成庫とヴィジター・センターになっている。

 リンリスゴー'82(ウイスキー・エクスチェンジ)
 07年のボトリング。リフィルシェリーバットの25年もの、62.4度のカスクストレングス、606本のリミテッド・エディション。
 新シリーズ「リージョンズ・ オブ・ スコットランド」の第一弾。ローランドモルトとしてはボリューム感があり、クリーンで華やかな特徴はしっかり残っている。クリーミーで、モルティーな甘さのあとにドライフルーツ、ナッツなどが現れる。味わいはミルクをかけたフルーツグラノーラとピーチティー、フィニッシュと共にバランス佳し。

 ローズバンク12年スリーディスティレーション(DB)※
 1980年代のスイス向けボトル。43度のディスティラリー・ボトル。
 アルコール感は弱く、優しい華やかな香りが広がる。おとなしいローズバンク。
 創業は18世紀後半の1773年と言われており、在所の地名を冠しキャメロン蒸留所と名乗っていた。現在の建物は地元の穀物・ワイン商のジェームズ・ランキンが1840年に建てたもので、製麦棟を改造してローズバンク蒸留所の名で再スタート。
 1914年、同じローランドのグレンキンチー、セント・マグデラン、グランジ、クライズデールと共にスコティッシュ・モルト・ディスティラーズを形成、ハイランドモルトのウィスキー業者に対抗したが、こ の中で現在創業を続けているのはグレンキンチーのみ。

 最近はシングル・ショットで三千円を超えるモルトが増えてきた。その一方で安いモルト・ウィスキーも置いている。昨夜もあまねさんとそのことで話し込んだが、余市は五百円だし、七百円の商品も増やしている。ただし、安いものはまったく売れない。安価なボトルが飾りで高価なボトルが頻繁に開いてゆく。妙な時代になったものである。
 上記十六本のうち、一万円を切る安価なボトルは四本のみ。商売だから高級品が売れるのは嬉しいのだが、安酒で他愛ないお喋りがうだうだ続くのも好きなのである。
 ロングモーンが多いのは今月のモルト会の用意である。あと一本シェリーカスク以外のものを探している。木村さんからモルト会の会費が安いと云われ、ちょっぴり嬉しくなった。なんでも四軒のバーで見積もりなさったようである。


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2008年12月03日 11:01に投稿された記事のページです。

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