隣のインディアンサマーのマダムが訪れ、下水がおかしいと告げられる。トイレを覗いたところ、床に水が溜まっている。新たに流したところ、トイレ及びシンクから水が濫れてそこらじゅうが水浸しになる。鹿島の鈴木さんが来られている最中である、せっかく二項対立で盛り上がっていたはなしに水をさされた塩梅である。濡れそぼるですぺらも風情があるが、相手が汚水では洒落にならない。修理屋の来るのが二時とか、気長に待つしか手立てがない。長尺のルーラーがあれば当方でもなんとかなるのだが、手持ちのルーラーは二メートル強、百均で買ってきたものである。アイスピックにせよ、ドライバにせよ、百均は百均でしかなく、火急の間に合わない。
業者のルーラーが停止したのは便器から6.9メートル。手拭きとしてキッチンペーパーを置いているのだが、それが流され詰ったのが理由である。それにしても、縦管に至る15センチほどはルーラーの直径しかゆとりがない。何時詰るか分からない危険な下水管である。トイレットペーパーはスコッティの強いエンボスの入った高級品へ、さらにトイレにはトイレットペーパー以外の紙類を置かないように注意された。汚水の掃除を済ませて帰宅は五時。とんでもない一日だった。
縦管は排水管と汚水管に分離されている。にもかかわらず、店の配管は両方が一緒になって汚水管と繋がっている。シンクから汚物の臭いが漂っていた理由がやっと解った。今日は朝からシンクの排水管を組み直した。素人ゆえ、工事は明日もつづく。