川越街道から十七号バイパスへ曲がったところで、ホンダのミニバンが三十頓の大型トレーラーへ追突。バンパーとラジエーターを大破し、オイルを撒き散らしながら逃走。逃げた理由は酔っ払い運転と思われる。私はその後を走っていたが、割れたバンパーとオイルへ乗り上げて顛倒。時間は二時十五分。バイクは壊れ、左脚をしたたかに打った。前方に何があろうが、状況の何如を問わず顛倒は当方の責任、オイルの奴めと地団駄踏んでも後の祭り。
パトカーが三台と近所の下赤塚の交番の警察官が出動、後者はしきりに同情してくれるが、交通警官はけんもほろろの応対だった。可哀相なのはトレーラーの運転手で、新潟まで運ぶ荷物が遅れるとかで電話対応に追われていた。私もつい先頃まで運転手をしていたので、事情はよく分かる。荷が生鮮食料品で市場への搬入が一分でも遅れるとその食料品は運転手の買い取りとなって、四、五箇月は無給になる。私が営業車の進路妨害をしないのはそうした経緯を飲み込んでいるからである。
一時間ほど触っていて取り敢えずエンジンは掛かった。ちはらさんに迎えに来ていただいて荷物は車へ、トコトコ走って家まで辿り着いたものの、ハンドルの歪みがひどくウインカーは前後共に破損、前照灯とタコメーターは機能的には問題ないがやはり破損、右のマフラーとブレーキレバーも破損、バッグはセンター・サイド共々飛び散っている、要するにバイクは重体である。
よって今日からは車出勤である。車は費用が掛かるので早急の対策が必要である。困った、困った。