今日は読みが甘かったので、ずぶ濡れになった。昼は降っていたが夕方出しなに雨はやんでいた。戸田にいて東京の雨は予測できない。晴れていたのは全行程二十二キロのうちわずか四キロ、川越街道へ出た途端に雨にひどく打たれた。池袋を通過するときはヘルメットの前方が見られない。瞬時であろうが、篠を突く雨とはよく言ったものである。思わず愉しくなって笑い出してしまった。
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモ マケヌ 丈夫ナバイクヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニハシッテヰル
車は改造するものの、バイクは改造しない。改造する必要を覚えないからである。小型で百十キロ、大型で二百三十キロ、これだけ速度が出れば充分である。車を改造する理由は加速をよくしたいからである。バイクは馬力あたりの重量が車と比してはるかに少ない。マフラーを変えたところで、排気音が大きくなるだけでトルクは抜ける。目立つのはいやである。トコトコと何時も静かに走っていたいのである。
追記
川越街道には適当な場所がない。池袋の高速道路の下へ寄り道、雨具に着替えた。