後世ではなく、同時代にあつて、これだけ今回の仕事を評価してくださる方がいらつしやるといふことがどれほどわたくしを励まし、叱咤激励し、鞭撻してくださることでせうか。
そして、駒井さんをはじめ、光文社の方々が拙訳「消え去つたアルベルチーヌ」に注いでくださつた愛情と熱意に、わたくしは心から打たれて、感謝申し上げてをります。
今回ほど、拙訳に対して忝ないお言葉を頂いたことはありませぬ。これも三十六年近く、わたくしの人生の支へとなつてきてくれたプルーストのお蔭です。
一考さん、駒井さんをはじめ、すべての方々に感謝いたします。
ありがたうございました。これからも精進いたします。