赤坂のテーブルスタジオタキトーでくらやみ食堂が催された。その名の通り、真っ暗闇でフルコースを愉しむのが主旨で、出てきた肉が魚肉なのか、豚肉なのか、鴨肉なのか、または飲んでいるワインが赤ワインなのか、白ワインなのかすら判然としないという。
この類いは私も何度か経験済みで、常日頃口にしているものでも当たらない。しかし、同じものでも目隠しをしていないと意外と当たる。ひとがいかに視力に頼っているかを物語っている。
さて、普段口にするモルト・ウィスキーに限って目隠し抜きで予測・推測を的中させようと思う。
用いるウィスキーはスキャパ、タリスカー、レダイグ、ハイランド・パーク、アードベッグ、カリラ、ボウモア、ラガヴーリン、ラフロイグ、グレン・スコシア、スプリングバンク、アベラワー、クラガンモア、グレンファークラス、グレン・マレイ、グレンロセス、ストラスアイラ、バルヴィニー、マッカラン、アバフェルディ、エドラダワー、オーバン、クライヌリッシュ、グレンモーレンジ、タリバーディン、フェッターケアン、オールド・プルトニー、ロイヤル・ロッホナガー、グレンキンチーなどのディスティラリー・ボトルから八種類を選ぶ。
ハーフショットで会費はお通し込みで4000円。八種類のうち六種類以上当てた方には、次回来店の折にスモーク盛り合わせをサービスする。
四月十二日(土曜日)に第一回を催す。題して「はてな モルト会」。鼻の下ならぬ鼻と舌に自信のある方のご参加を乞う。
店主