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マスタング登場   一考   

 

 自宅のネット回線を有線からイー・モバイルに切り換えようとして申し込んだが繋がらない。同様にYahooのメールアドレスの変更も出来ない。そしてドメイン・ウェブサービス・サポートへの更新も繋がらない。しばし考え込み、OSXで起動したところ、なんの問題もなく繋がった。はなしは簡単で、OS9は見捨てられたようである。
 私は守旧派ではないが、新しいものを次から次へと購入できるような身分ではない。またかような物欲もない。パソコンも電話も車も単車も単なる道具であって、新型を贖う気持はまったくない。車も十万キロを軽く超え、今回の車検ではタイミング・ベルトとウオーター・ポンプを換えなければならない。自然吸気の車なので四、五十万キロは乗るつもりである。それゆえ消耗品は十万キロ毎に交換しなければならないが、今回は一時抹消登録、俗にいう十六条抹消にすることにした。四輪駆動とは暫しのお別れで、抹消中は木村さんから頂戴した車を利用させていただく。
 ところで、左ハンドルと右ハンドルの切り換えはそう巧くいくものではない。ウィンカーを出そうとしてワイパーを操作するようなミスは幾度となく起こる。もっとも、マスタングに把手は一本だけである。問題は国産車に乗ったときである。マスタングのダッシュボードは徹底的に合理化されている。追加された機能はパワーウィンドウと集中ドアロックのみで、他に余分なものはなにひとつ付いていない。さすがに「フルチョイスシステム」で造られた車である。金持ちには金持ちなりの、貧乏人には貧乏人なりの良くできたシステムといえよう。
 V型六気筒三、八リッターエンジンの低回転からの強いトルクは日本車にはない魅力であるが、その代償として高回転によって高出力を得る同クラスの日本車と比べて、中低速走行では燃費が悪い。そのかわり、エンジンは長持ちしそうである。通勤に使っている鉄馬は一万二千回転で、六千回転を下回ると加速しない。スクーターが良い例で、三万キロも走るとエンジンはお釈迦になる。他方、マスタングは五千五百回転以上は回らない。かつて乗っていたターボ車のように白煙を吐く心配は限りなく低い。
 ガソリンの値はこれからも上がりつづける。そして、マスタングの燃費の悪さは足癖とオイルの選択でどうにでもなる。それよりも、ポンポン蒸気と呼ばれたツーサイクルの焼き玉エンジン同様、現行のレシプロエンジンは二十年後には姿を消すだろう。それまで生きてもいまいが、レシプロエンジンに乗る、おそらく最後の世代になるのではないかと思っている。


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2008年03月04日 20:43に投稿された記事のページです。

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