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AGE   一考   

 

 ちはらさんから寒いので車で送ってと請われた。従って本日は車で店へゆく。先週、芳賀さんが来店、新宿のAGEが店仕舞するかもしれないと聴く。今日はAGEへ行く、清水弘子さんと話し合わねばならない。
 AGEは嬰児、如嬰児之未孩と老子にいう。私は南船北馬を専門としない。この場合の南船北馬は「胡人便於馬 越人便於舟」すなわち東奔西走の意ではない。北の孔子に対し南の老荘を指す。老荘思想のゆらゆら揺れ動くさまを船と例える。私はAGEではじめて嬰孩に接したというよりも、孩ったのである。言い換えれば、ひとの情に胸襟を開いた。
 彼女の生き方もおよそ不格好である。それでいいと思う。「定番を何種類か用意して撰ばせる風を装わなければならない」と先日書いた。この消息は飲み屋に限らない、サルトルやカミュの諍いから学んだものである。シュルレアリスムが腑に落ちないとは何度も書いてきたが、実存主義も私には眉に唾するものと思われる。私にとって人生とは迷いに惚けることであって、さだめなく振れ続けることでしかない。個と全体、行動する自由と世界の関係はなにひとつ解決されたわけではない。アンガージュはまだまだ遙か遠方にある。


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2008年03月31日 14:17に投稿された記事のページです。

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