ですぺらには年末も正月もなにもない。二十五日か二十六日に岡田夏彦さんが店の営業に牴触しない時間帯で出版記念会を催してくださる。気仙沼の出版社とかで、おそらく唯一の忘年会になる。
大晦日は平日なので営業する。例によって蕎麦か饂飩でも喰って豊川稲荷へゆく。意味もなく、徒に初詣でを繰り返している。明石に居た折は恵方参りをしたが、東京では近場で間に合わせている。護符、破魔矢、だるま、それと御神籤などは買ったことがない。阪神淡路大震災に遭遇してからというもの、災厄から身を守るのはお笑いぐさとなった。
今年は酒を飲む算段をしている、何時まで続くか分からぬ店なれば、偶には店で店主が酔っ払うのもよいことである。正月は四日からの営業だが、この間に寡多録の文章の手直しと在庫するウィスキーの寡多録を作る。ところで、大晦日も駐車監視員は活躍なさるのであろうか。
追記。
二十二日の海螺貝だが、年末ゆえ、正月用品の販売に追われるのでどうなるか分からないと魚屋からいわれた。入手不可能なときは日を改めて。