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猫嫌い   一考   

 

 私はキニコス学派なので猫は苦手である、しかし魚は好物である。一昨夜「かさね」から飛び魚の棒鮨と胡瓜魚を頂戴した。胡瓜魚の学名はキャペリン、近隣のスーパーではカラフトシシャモもしくはししゃもの名で売られている。胡瓜魚は柳葉魚の従兄弟だが柳葉魚ではない、味がまったく異なるのである。ところがカラフトシシャモを食しても胡瓜の味はしない、きれいさっぱり拭い去られている。まるでブリーチに漬け込まれたようである。ここから先は書かない、営業妨害に当たるからである。
 そうしたことの種明かしは当掲示板でなんども試みてきた。饂飩や蕎麦の食感、すなわち腰の強さを愛でるひとがよくいるが、あの本体はタピオカである。日本では第二次大戦後の食糧危機のさい、輸入食糧第一号としてフィリピン産のタピオカ四百十七トンが放出されたことがあり、現在では主としてタイから輸入されている。
 「添加物によって不必要に堅くされた麺など御免被りたく、自然な歯応えこそが『嚼』の字に相応しいものと心得ます」と書いた。添加物を用いる側が詭弁を弄しているのか、それとも業者にそれを強いる消費者を嗾すメディアが詭弁を弄しているのか、さらにはメディアの弁を鵜呑にする消費者が自らに詭弁を弄しているのか、ことはいささか複雑である。もっとも私に言わせれば企業や政府に責任などあろうはずがない。阿呆な消費者は手に手を取って死ねば結構、猫灰だらけ。


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2007年06月13日 13:43に投稿された記事のページです。

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