本日はひできさん主宰のシャンパンパーティーです。三鞭酒はもっか拙宅にて急速冷蔵中です。
オードブルのひとつ、雪花菜はより淡泊な味付けを施し、食感を考慮して具材を工夫してみました。久しぶりの自信作です。
季節柄、苺ソースを作りたかったのですが、こちらは夕方の仕入れ次第になります。
昨夜はちょっとした贅沢をしました。上記の具材購入の途次、露西亞産の大きなつぶ貝を見付けたのです。このところ自宅へ帰るに気が重く、なにかしら妙案はないかと思っていました。好物の刺身があれば、刺身を作らなければならないとしたら、少しは足取りも軽くなるのではないかと考えたのです。
ごったがえした卓子の隅に穴が開きました。室内を海風がよぎり、海藻の香がほのかに漂います。微かなヨード臭とわずかな苦み、斜里で、網走で、紋別で、さらには浜頓別で知った「Briny」な匂いです。小さな穴の向こうにオホーツクが拡がります。いまの私にはそこまでで充分です。
アボリジニーは意識され経験される時間とは別に夢見という時間の概念を持ちます。穏やかな日のオホーツクの微波、清漣な塩味、韃靼を渡っていった夢見鳥、それらが待ち焦がれ、恋いこがれた私の夢そのものでなかったか。