わたしのヘマトクリットは2年前の引越時 Ht30パーセントにまで戻り、現在は Ht32.5に至っている。いずれにせよ、極度の貧血である。腎移植したのだから、Ht40とまでは云わないが、せめて Ht35近くにまで戻って欲しいのだが。
はなしは変わるが、勃起能力はこの Hb(ヘモグロビン)もしくは Ht が高いほど有効である。言い換えれば、血の気が多いひとほど勃起するわけである。ヘマトクリット Ht30パーセントだと完全な勃起不全になる、血液量や血流に難があるからである。ただし、ED薬は Ht40パーセント以上でなければ服用できない、失神してしまうからである。
過日「疑惑のチャンピオン」を観た。ガンを克服し、ツール・ド・フランスで7年連続総合優勝の偉業を達成したが、その後、長年にわたるドーピングが発覚し、自転車競技界から永久追放されたランス・アームストロングの栄光と転落の人生を描いた映画である。ランス・アームストロングが酸素摂取量を増やすために用いた運動能力向上薬は、エリスロポエチン(エポ)、テストステロン、コルチコステロイド及びそのマスキング剤などである。そのうちのエリスロポエチンは高価な薬だが、透析治療をしていた頃はわたしも定期的に投与していた。当然のことだが、あれほど好きだった自転車にはいまなお乗られない。
先日、銀行に用事があって店から明石駅まで歩くことになった。しかし、250米の距離が歩かれず、道端でしゃがみ込んでしまった。恐るべし貧血、一向に体力は戻っていない。