明石へ引っ越してから、どうも勝手が異なる。オマージュを書いたつもりが、一言、二言に引っ掛かって悪口と解するひとが多い。普段、本を読まない方ほどそのような誤解が多く見て取られる。わたしの血筋を引く姉弟なんざあ、その典型なのだが。
もっとも、誤解は六階に、六階は七階にがわたしのモットーであれば、さして気にもしないのだが。あまりに続くといささか悲しくなり、自信がなくなってくる。わたしの頭がおかしくなったのかと、moonさんに質してみるも、どうやら正常らしい。
茂木健一郎氏はツイッターで「トランプやバノンは無茶苦茶だが、SNLを始めとするレイトショーでコメディアンたちが徹底抗戦し、視聴者数もうなぎのぼりの様子に胸が熱くなる。一方、日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン」と発言したことから、芸人たちの間で賛否を呼んでいる。
あまりにも当然の意見であって、反権力の芸人がいなくなったことを、わたしも再三にわたって当掲示板で嘆いている。ところが、坂上忍、梅沢富美男、矢作兼、松本人志と云った塵芥のような右翼タレントが茂木氏を扱き下ろしている。ひとは現状に満足すると保守的になる。前述の芸人は自らの置かれている立場、地位、能力、収入に充足しているようである。まるで、善し悪しの基準はわたしだと言いたげである。
自らを疑うこころを忘れると、戦争を熱狂的に支持した戦前の民衆へと行き着く。坂上の論理の先には民主主義が内包する大きな闇がごろんと転がっている。