写真は晩杯屋のメニュー。
かつて、赤坂に出店した折、種村さんから叱られた、「小奇麗な店を作りやがって」と。確かに、種さんお気に入りの下町風情とはおよそ縁のない店だった。大阪で連れられて行った店は見栄えのしない店ばかりだったが、料理が出てくると途端に店中がきキラキラと輝きだす、あのような店かと思っていたのにと、情けなさそうな種さんの顔。
種さんが描く50センチのトイレの話しは有名だが、今回の店は赤坂のそれよりは下町に近い。「せんべろ」ほどではないが、玄関などは適宜な穢さを持っている。種さんに喜んでいただけそうな枯れた店舗をと心している。