血液検査の日は前日の夕食以降、水分以外は禁止である。要するに、2日の夕食以降、わたしはなにも食していない。丸3日を経て、吐き気が収まったので、なにかしら食べたくなった。同時に、頼んでいた店舗が見付かったようである。
店舗は明石市桜町、色街のど真ん中、長屋の南端の13坪の物件である。1階が店舗で2階が住居になっている。昔の色街によくある形式の店舗で、2階はちょんの間と解していただければ結構。もっとも、隣が栄家旅館という古い旅籠ゆえ、用はなかろうが。
明石中央不動産の所有物件だが、かつて明石太寺の拙宅ならびに西明石のですぺらも中央不動産の所有だった。敷金が家賃の10倍という東京では考えられないシステムである。クーラーが付いていないが、業務用だと4.50万円はする。赤坂みすじ通りの最初の店舗は開店資金が2000万円を超えた。内、クーラー代は70万円だった。
さて、食事はまだだが、買ってきたのは一夜干の鰈。弁証法の新たな展開は身体論でしかないのは分かっているのだが、身体を患い、3日ほど食事を摂らないでいると、その身体なるものがおよそあやふやなものになってくる。